ブクゑメモ

本読む苔の読書メモ。好きにやっちゃいましょうよ、好きに。

こわいもの

こわい、こわい。こわいものだらけ。地震がこわい。雷がこわい。火事がこわい、おやじがこわい。待て… いや、おやじはこわくない。高いところがこわい。注射針がこわい、まんじゅうがこわい。薄皮でこしあんだと、なおこわい。ぎっくり腰がこわい。ゾンビアポカリプスがこわい。家族が、周りの人がどんどんゾンビになっていく、なんて状況になったら、その瞬間に死亡フラグが立ちそうな自分のダメさがこわい。なによりいちばんこわいのは、自分の無知。ああ、こわい。みずからの無知を知らないこと、無知であることを知りながらなおそれに対してなにもしないこと。これがいちばんこわい。おやじより、まんじゅうより、ゾンビアポカリプスより、こわい。

忙しい、時間がない、お金がない。これらを言い訳として自分に無知でいることを許してしまうのも、こわい。なにかが変わっていく大きなうねりの中で、どっちを向いても息苦しさや無力感ばかり。これからどうなってしまうのか、という不安。とりあえず、恐怖から逃げるか向き合うか、どちらかしかないのだとしたら、わたしは向き合う方を選ぶ。だからこれからも本を読み続けよう。少なくとも、ゾンビアポカリプスは「もうこわくない」と言えるくらいに。