読了メモ・2017.3
3月は体調が悪くて全然読めなかった。さらに春休みが加わり、読書時間の確保が難しかった。読むのはサッパリなのに、積ん読だけが増えた月。
『実験する小説たち』
木原善彦 著
Twitterで見かけて読んでみた。そういえば、わたしは文学専攻だったよな、と思い出したり。メタ、メタ、そしてメタ。例としてあげられたものの中に何冊か読みたい本があった。
『善き女の愛』
アリス・マンロー 著
短編集。相変わらず、一球一球が重いよ、マンロー先生… きついという意味ではなく、表層は小説の体を取っているのだが、文章を構成しているレイヤーが何層もあって厚く底が見えないくらい深い、という重さ。
『話の終わり』
岸本佐知子 訳
「なんじゃこりゃあああああ!!!」と声にならない絶叫で始まり、絶叫で終わった。とにかく、すごい。リディア・デイヴィス、すごい。すごすぎて、絶叫。オールタイムベスト10作をあげるとしたら、絶対上位3位内に入れる。メタすぎてすごい。読むのにすごく時間がかかってしまったのが残念。一気に読みたかった。これは、すごい。しつこい。そして、すっかり岸本さんのとりこ。
これらの他にKindleサンプル版をいくつかダウンロードして読んだ。主に米文学の短編集。Penguin Classics the New Penguin Book of American Short Stories: From Washington Irving To Lydia Davisがとても良い。積ん読をもう少し減らしたら、買うつもり。